Appleは現地時間28日に、カルフォルニア州クパチーノにおいて2020年度第1四半期決算の発表をこなった。売上高918億ドル、純利益に222億ドルを記録。前年同期比で売上は8%増、純利益は11%増となり、史上最高益を更新した。希少化後の1株あたりの利益は4.99ドルとなり、市場関係者の予測を上回っている
ウエアラブル、ホーム、アクセサリが好調に推移しiPhoneも復調
好決算の要因は、まずiPhoneの売上回復。前年同期比で7%の増加。Appleのアクティブデバイスは15億台を突破しているようだ
それに加えて、Apple WatchやAirPods Proが順調に売上を伸ばし、ウエアラブル、ホーム、アクセサリーは史上最高益を記録している
全体の売上とデバイスごとの売上
売上高 | 918億1,900万ドル(8%増) |
純利益 | 222億ドル3,600万ドル(11%増) |
1株利益 | 4.99ドル(19%増) |
iPhone | 559億5,700万ドル(7%増) |
Mac | 71億6,000万ドル(3%減) |
iPad | 59億7,700万ドル(11%減) |
ウエアラブル・ホーム・アクセサリ | 100億1,000万ドル(36%増) |
サービス | 127億1,500万ドル(16%増) |
構成比で50%以上を占めるiPhoneの回復は非常に大きく影響を与えている。特にiPhone11は廉価版とハイスペック版と発売しており特に廉価版であるiPhone11の販売は非常に好調のようだ
また非常に高い伸びをしているのが、ウエアラブル部門。ここにはApple WatchやAirPodsが含まれている。昨年発売したAirPods Proが絶好調に売れており、一時は在庫切れをしてしまうほどの好評ぶりをみせこちらを牽引したようだ
サービスについては、従来の「Apple Music」に加え昨年度より「Apple Arcade」や「Apple TV+」といった新しいサービスも始まり好調に推移していることが伺える
地域別売上
アメリカ | 413億6,700万ドル(11%増) |
ヨーロッパ | 232億7,300万ドル(14%増) |
中国 | 135億7,800万ドル(3%増) |
日本 | 62億2,300万ドル(10%減) |
アジア太平洋地域 | 73億7,800万ドル(6%増) |
ほぼ全地域で好調に推移しているが、日本については10%減と非常に厳しい数字を出している。これは消費税の増税や端末の割引販売の制限など、商環境の変化が厳しく比較的高価な端末であるiPhoneの伸びが鈍化したためだと思う
Appleは今回の決算発表の際に2020年第2四半期決算の業績予測を出している。それによると売上高は630億ドル〜670億ドル、前年同期比で9〜15%増と引き続き好調に推移することを予測している
大きく売上を伸ばす起爆剤としてiPhoneSE2を読んでいるのか興味深いところだが、一部報道によると中国から始まっている新型コロナウイルスが今後のiPhoneの製造にどのような影を落とすか心配だ
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