最近はやりの、フルワイヤレスイヤフォンですがよくノイズキャンセリング機能搭載と謳われていますが、一口に「ノイズキャンセリング機能」といっても複数の種類があること知ってた?
大きく分けて、音楽用と通話用と2種類あります。通話用のノイズキャンセリング機能?と思う方もいるでしょうが、通話する時に周囲の音を軽減して自分の声をクリアな状態にて通話相手に届ける機能もノイズキャンセリング機能と呼ぶ
少々ややこしいがこのことを理解していないと、イヤフォンやヘッドフォンを買った時に???となるので注意が必要
音楽用ノイズキャンセリング機能
音楽用ノイズキャンセリング機能(アクティブ系)
アクティブノイズキャンセリング(デジタルノイズキャンセリング)とは機械的に周囲の音を打ち消し耳に届かなくする機能のこと
世間一般的に、ノイズキャンセリング機能といえばこのアクティブノイズキャンセリングを指す
ヘッドフォンやイヤフォンに内蔵されたマイクを使用し、周囲の音を取り込みその音の逆位相に当たる音をスピーカーから流し、雑音を打ち消すといったもの
当然そのような機能を使うにはそこそこの電力を必要とするため、筐体が大きく重くなりやすい
またもう一つの特徴は、逆位相の音をスピーカーから流すことから、静かなところでは「サーッ」といったホワイトノイズと言われるノイズが発生することだ
騒がしいところで使用する分にはいいのだが、図書館などの静かなところで集中するために音楽を再生せずに使用するときなどは少し気になるかもしれない
この機能を有した商品としてはBOSEの「NOISE CANCELLING HEADPHONES 700」や「QuietComfort 35」、SONYの「WH-1000XM3 」が有名だ
音楽用ノイズキャンセリング機能(バシッブ系)
バシッブノイズキャンセリングとは、物理的に耳に音を届かなくさせる機能のこと
イヤフォンでフィット感の高いイヤーピースで遮音性を高めている。カナル型のイヤフォンはだいたいこれに該当すると思う
物理的に、周囲の音を遮断するので電力消費が発生せずに使用することができるので、バッテリー切れでノイズキャンセリング機能が使用することがことができないなんてことにはならない
ただしバシッブ系のイヤフォンや遮音性が高いのが災いして、歩くときなどに自分の足音などが反響してしまいます。どういうことかというと、通常だとそういった反響音は、耳にこもらず外に逃げてしまう。ところがこのイヤフォンでは、遮音性を高めるためしっかりと耳を塞いでいるので耳の中で反響していまう
この反響音と遮音性はトレードオフの関係なので、イヤーピースを変えたり、付け方を試行錯誤しながら自分の妥協点を見出す必要がある
そこで最近では、SONY「WF-1000XM3」のように、アクティブ系とバシッブ系のハイブリッドのようなイヤフォンも登場している
通話系ノイスキャンセリング機能
CVC6.0ノイズキャンセリング
CVC6.0ノイズキャンセリング(Cler Voicce Capture6.0)は、通話用のノイズキャンセリング機能となっている。原理的にはアクティブノイズキャンセリング機能と一緒で、逆位相の音をスピーカーではなく、通話の音声に作用させ通話時に自分の声をクリアに相手に届ける機能だ
あくまでも、通話用のノイズキャンセリング機能なので音楽を聞く際には全く関係がない。イヤフォンやヘッドフォンを購入する際に「ノイズキャンセリング機能」とだけ見てしまうと、実はこのCVC6.0ノイズキャンセリングだったということになるかもしれないので注意が必要だ
CVC8.0ノイズキャンセリング
CVC8.0ノイズキャンセリングについては最近の規格で詳しく情報がありませんが、CVC6.0の上位版といったところらしい
最後に
ノイズキャンセリング機能についてはそれぞれ一長一短がるので自分に必要な機能を見極めて購入することが大事だ